講演とワークショップ(群馬県みなかみ市 天一美術館)
2015年3月、群馬県みなかみ市の天一美術館で、アートとサイエンスのあいだの講演とワークショップをおこないました。主に日本近代美術のコレクションが、吉村順三建築の贅沢な空間の中に展示されています。コレクションの内容にはそれぞれにストーリーがあり、歴史がありました。母体となっている銀座の老舗、天一さんは昭和初期に開業した歴史の長い天ぷらのお店ですが、当時から文化人や政財界の人々のサロンとしても機能していました。店に集まる人々と、店主との関わりの中で集まったものが、コレクションになったそうです。油絵、日本画、陶器やドローイング、実際に店で使用されていた魯山人の天つゆを入れる器、戦時中に散逸しないように店主に託されたという作品や、手紙など、歴史を内包した質の高い作品の数々が並んでいました。
さて、私たちは、公益財団法人天一美術文化財団さんの助成により、この天一美術館でワークショップと講演をする機会をいただきました。「アートとサイエンスのあいだ」のような現代美術のプロジェクトにも機会を与えてくださるところに、懐の広さを感じます。
ブルキナファソやイタリアでおこなった今までのプロジェクトを紹介する講演と、ブルキナファソ、イタリアでおこなった拓本ワークショップをおこないました。参加者は約30名、小さなお子さんからご年配の方まで、いろいろな年齢の方が集まって、たくさんの作品を作りました。
画像を交えながら、今までのプロジェクトのお話をしています。まずはブルキナファソってどこ?と地図を指しています。
拓本ワークショップの説明をはじめました。日本でこのワークショップは初めて、みなかみではどんな作品が出て来るのでしょうか?
美術館の前庭の床から拓を取っています。特徴がありますね。
拓を取ったものを、どうつなげようか考えています。
木が生えてきました。風景を作ろうとしているみたいですね。
なにやら、いろいろな生き物がうまれてきましたよ。
先ほどの美術館の前庭で拓を取ったものが、迫力あるぶたさんに!?細部まで凝っています。
こちらは都市の風景のようです。参加してくださった方、30通りの素敵な作品が出来上がりました!