自然観察
ウェドラオゴ先生がセンターの敷地とその周辺についての自然観察に案内してくださいました。
午前~午後1時頃 / ウエドラオゴ先生+4人
まず、村の周辺にある川に案内してくれたウェドラオゴ先生
敷地を横切る小川。この川で私たちは洗濯もしました。センターのスタッフや周辺の人々が水を汲みに来るのもこの川です。
巨石がある空間。妙に落ち着く空間です。神秘的な雰囲気のこの場所を集会所にするのがウェドラオゴ先生の夢だそうです。
水辺に生えるコビの木の実。これを砕いて加工した物を地元の方は石鹸や保湿オイルとして使います。ゴビソープ、オイルの保湿効果はかなりのもので、様々な皮膚病にも効果てきめんです。メンバーの日光過敏で荒れてしまった肌もすっかりきれいになりました。
カリテの木とシートゥム。先生の指先にいるのは、カリテの葉だけを食べる毛虫「シートゥム」。この地方で好まれる上質なタンパク源です。カリテの木の葉のみを食べて育つ芋虫は、干して保存され、それを戻して料理に使われます。私たちの食卓にも出ましたし、市場でもよく見かけます。
幼虫のシトゥムは、さなぎになり、灰色のパピヨンになる。5センチぐらい。幼虫の色は緑+黄色+頭部は黒。この地域の人たちの栄養源。
天日にさらしたシートゥムを、ぽりぽりとかじってみせる女性。
ネレ(スンバラ)の木です。
さや(20センチ~30センチ)の中に黄色の実、これが「ネレnere」で発酵食品スンバラの元になる
先生がネレの実に関する説明をしています。すごい匂いがします。この地域ではシアの木とスンバラの木はとてもだいじな食べ物で、生命にかかわります。だから、シアの木とスンバラの木はめったに切ってはいけません。また、そうして木を大事にする文化を守ることで、砂漠化を防ぐ事が出来ると先生はおっしゃっていました。
ネレの実はスンバラという、こちらでよく使われる発酵食品になります。日本の発酵大豆のような食材です。上の写真はスンバラです。
大きなカリテ(シア)の木
シートゥムが行進したあとの禿げ木。葉がほとんどシートゥムによって喰い尽くされています。
広いアフリカの空と、近辺のテナクル山の説明をするウェドラオゴ先生。ひとつひとつ目につくものを、丁寧に説明してくださいます。歯磨きの木の使い方を実践して見せてくれました。
この辺りでよく見かける石で、家の素材として重宝される密度の高い石。高価な家材になるそうです。
たくさんの実がなっています。甘酸っぱくて、なんておいしい実なんでしょう!
ポンポニ/ポンポニの実、金柑に色も大きさも似ている、中は白っぽい(バオバブの実を小さくした感じ)味は酸っぱい。葉っぱはこぶみかんの葉に似ている。
ライムの木。食事やお茶の際にも、よく食卓にのぼっていました。必要な量であれば誰でもとってよいそうです。
水をはらずに稲の栽培をしている田んぼを横切っていきます。
稲作をしている親子です。お父さんの帽子がおしゃれ、緑の田畑に絵になる二人。
マンゴーの木の周りに作られたシロアリの塚と先生。このような巨大なシロアリの塚をよく見かけました。
飼育されているほろほろ鳥。
近所のフランソワ君の家訪問。ヤシの葉を使って縄を編んでくれました。その縄は家の屋根を止めるために使われるそうです。
こちらの建材の組み方です。紐も使われています。
帰りに、この集落のご主人が歓迎のしるしに鶏を一羽くれました。夕食時に美味しくいただきました。
(Photo by Mariko Tomomasa)